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風雪寒さ厳しい冬に建てたからこそ


俱知安の田園に新築中の家。
この家の工事が始まったのが、冬も始まった11月でした。
北海道でも有数の豪雪地域、しかも吹き荒ぶ北西の季節風を遮るものが何も無い田園地域にて、です。



風雪寒さ厳しい冬に建てたからこそ09


気温はマイナス3〜5℃でも、風速6〜8メートルなら、体感温度はマイナス10℃以下。
そんな身を切られる程の寒さの中で、建方(柱と梁の組み立て)は進められました。
木材や足場は凍りついて滑り、手先足先は凍え、大工さん達は苦労されていました。


風雪寒さ厳しい冬に建てたからこそ08


さらに、ニセコ地域は空前の建設ラッシュで、地元のクレーン車が手配できず。
結局、全ての柱と梁は、3人の大工さん達の人力のみで組み上げられました。

そういう時は、ベテラン大工さんの経験と知恵が活きます。
要所でそれらが発揮されていました。


風雪寒さ厳しい冬に建てたからこそ01





風雪寒さも厳しい冬に建てたからこそ03


組み上げらた柱と梁に降り積もる雪。

こんな厳しい自然環境にも充分耐えうる骨太さと配置間隔。
構造木材は、北海道の道南地域で育った道南杉(どうなんすぎ)で、
長さ2間(3.65メートル)までは無垢材、それ以上長い材は集成材を使っています。


風雪寒さ厳しい冬に建てたからこそ02





風雪寒さが厳しい冬に建てたからこそ10


その後、壁面材(構造用合板)を張る作業、屋根垂木を掛ける作業は速かったです。

この強烈な風雪と寒さをしのぐには、一刻も早く囲わなければ。
現場で連日作業されている大工さん、職人さん達は、切実にそう思ったはず。

また、屋根垂木を留める金物、屋根板金の下地の間隔など、
ここの風雪に充分耐え得る仕様にと、現場からの意見で変更されました。


風雪寒さ厳しい冬に建てたからそこ06




豪雪地域なので、屋根は板金横葺きで勾配は強め。スムーズに落雪するように。
軒先の低い玄関ポーチ辺りは、屋根から落ちた雪が溜まって繋がり、雪洞のようになっています。
毎冬こんな感じになることでしょう。


風雪寒さ厳しい冬に建てたからこそ05




風雪寒さ厳しい冬に建てたからこそ04


屋根と壁に充填された断熱材。
窓の開口はシートを仮貼りした状態ですが、断熱材が入ったお陰で、
ストーブを焚けば手袋無しでも作業できるくらいの室内温度を保てます。
ちなみにこの頃2週間ほど強烈な寒波が北海道を覆い、現場は連日、日中もマイナス10〜15℃以下でした。


屋根、壁、断熱材。
その存在の大きさ、恩恵をはっきりと意識させられた、新築中のこの家です。
風強く雪多く寒さ厳しい冬の北海道。
そんな自然により添う暮らしは、家への思いや期待はより強く。


風雪寒さ厳しい冬に建てたからこそ07




雪の羊蹄山11


雪をかぶり凛と佇む羊蹄山(ようていざん)。
こんな厳しくも美しい風景を、心穏やかに楽しめる家に。




北海道 札幌の建築家 設計事務所 hausgras ハウスグラス
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赤レンガとトドマツ緑の家の完成写真


江別市内に新築した、赤レンガとトドマツ緑の家。
完成写真を撮らせていただきました。



江別の家 リビングダイニング12


この家は2階がリビングダイニングキッチン(LDK)。
平坦な住宅地ではこのプランがおすすめ。日中、室内で受け取れる光の量が違います。
そして、広々とした空間をつくることが可能に。


江別の家 ダイニングキッチン11


光が多く入っても、濃い色のオスモ(オイルステイン)で塗ったカラマツの天井板と床板が、
明るさを程よく抑えて、陰影のある落ち着いた雰囲気を醸し出します。


江別の家 リビングダイニング11





江別の家 キッチン11


キッチンカウンターはコの字型なので、最小限の動きでキッチンスペースを無駄無く使い切れます。


江別の家 キッチン12


キッチンの収納スペースは、全てアンダーカウンター。
それで尚更スッキリとしています。
建主さんのミニマムな暮らし振りなら、充分足りるということで。


江別の家 ダイニングキッチン13


ダイニングテーブル&チェアと一体感のあるオープンキッチンになりました。





書斎の窓からトドマツ12


2階書斎の窓からは、鉄道林のトドマツ林が眺められます。
これからの季節、枝に雪の積もったトドマツの姿も楽しみ。


書斎の窓からトドマツ11





江別の家 階段と鉄製手すり11



江別の家 階段11



江別の家 階段12



江別の家 アンティークガラス11


寒い朝にガラスにできる結晶をモチーフにしたアンティークガラス。
ちなみに、この家の高性能木製窓DOMUS(ドムス)は氷結しません。


江別の家 洗面11





江別の家 玄関12



江別の家 玄関11


玄関内土間と玄関ポーチ土間には、地元、江別野幌で焼かれた赤レンガを敷きました。
レンガの買い付け、レンガ敷きの施工とも、建主さんご家族で。


江別の家 赤レンガ敷き01



江別の家 赤レンガ敷き02


お子さんもしっかりお手伝い。


江別の家 赤レンガ敷き03


セルフビルドのレンガ敷きの出来映えは、味わいがあってよい感じになります。


江別の家 赤レンガ敷き04


来年は赤レンガ敷きのアプローチ造りも計画中。
地元の素材、赤レンガが少しずつ加わっていきます。





江別の家 玄関ポーチ11


北海道産カラマツ板の下見板張り(鎧張り)の外壁。


カラマツの無垢板自体の味わいに加えて、
大工さんが一枚一枚張っていくことで、得がたい風格が表れると思っています。


江別の家 外観12


これから年月を経て、よい具合に風化していくことでしょう。

無垢の木でなければ表れない経年変化の深みをまとい、
ずっと前から在ったような、ずっとこのまま在り続けるような、時を超えた佇まいの家に。


江別の家 外観11



来春からは、この家に草木の緑も加わっていきます。




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建主のご家族と家の木


伊達の家の建方(たてかた)に、建主さんご家族で見学に来られました。
平日は仕事の方々がほとんどなので、なかなか見に来られないと思いますが、時にはタイミングよく。



施主と木02


今までに見たことが無いような大きな木を、大人が数人掛かりで組み立てている姿。
お子さんたちにはどのように見え、どう思うのでしょうか。


施主と木01


自社所有のユニッククレーンを自在に操り、段取りよく大きくて長い柱と梁を組んでいく大工さんたち。
その格好よい姿を目の当たりにして、将来、大工さんになりたいと思ってくれるかもしれません。


施主と木07




施主と木08




施主と木06




施主と木03


組み上がった家の架構を室内から眺めるご夫妻。
玄関からも、リビングダイニングキッチンからも、2階の子供室からも見える、
大黒柱と四方差しの梁はこの家のシンボルになります。





施主と木05


柱と梁が全て組み上がった頃、外壁に張る道南杉の板を建主さんが塗装する、セルフ作業がスタートしました。
塗料はいつものオスモ(自然植物油が主原料のオイル)です。色は松墨のような黒に近いチャコールグレー。
幅15センチ長さ3.65メートルのザラザラした表面の杉板を400枚。
暑い中大変だったと思いますが、ご自分たちの家づくりの一部を担うわけですから、よい体験でもあります。


大工さんの作業している傍で、建主さんが木の塗装をしている。
私には、とてもよいシーンに思えます。
ひと昔前にはよく見られたであろう、職人と建主(施主)が共同する家づくり。
今はなかなか難しいことかもしれませんが、いろんな意義もありますし、やっぱりよいものです。


施主と木04


今週末からはいよいよ、江別市野幌(のっぽろ)のレンガ工場で自ら買い付けてきたレンガを、
玄関ポーチの床に敷き、外壁の一部に積みます。




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江別の家の木組み


江別の家の新築工事。
柱と梁が大工さんの手によって組まれていく建方(たてかた)の風景です。



江別の家 建方01


2階の広い空間には大黒柱と恵比寿柱があり、その柱どうしと東西南北の壁が四方指しの梁で結ばれます。


江別の家 建方04



江別の家 建方07



江別の家 建方02


5寸角の大黒柱と四方差し梁。


若い大工さんが梁の上にあがって、両引き金物を締め込みます。


江別の家 建方03




そして一番上に掛かる棟梁。


江別の家 建方12



江別の家 建方13



江別の家 建方14


5間の棟梁が組まれ、無事に上棟しました。




江別の家 建方06


続いて22本の登り梁が掛けられていきます。


江別の家 建方11



江別の家 建方09



江別の家 建方17


敷桁の継手は鎌継ぎ。登り梁と敷桁は蟻(あり)型掛けで。
1本1本組まれていくにつれて、より強固になっていく実感があります。


江別の家 建方10



江別の家 建方08



江別の家 建方15



江別の家 建方16



江別の家 建方18



シンプルで確かな骨格を持った家です。




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解体前の農家の納屋を見て


倶知安町の田園に新しい家を建てる計画が進んでいます。
その建設予定場所には現在、農家の納屋が建っていて、解体の準備がなされています。



農家の納屋01


この鉄板に赤いペンキが塗られた外壁、水色の板金屋根の、遠くからでもよく分かるシンプルな納屋。
広くて一面緑になる田園では、こんな建築がランドマークになります。放牧地の赤レンガ積みサイロのように。
納屋の中を覗かせてもらいました。


納屋の窓から羊蹄山01


南側に面した窓からは、正面に羊蹄山がよく見えます。この日は半分雲で隠れていましたが。
そしてその手前にはオーナーの田んぼが広がっています。
新しく建つ家は、この風景をそのまま室内での暮らしの中に。





農家の納屋02


納屋の小屋組みは質素なつくりながら美しくも感じました。
間伐材を利用したような小径木が登り材として掛かり、勾配屋根を支えています。
棟木には古材が使われていました。


1階の1尺角の大黒柱も古材。梁の大入れと枘穴、通し貫の穴などの跡があります。
おそらく、かつての住まいを解体した際に取っておいた木材です。


農家の納屋05




農家の納屋04


床梁だったと思われる1尺2寸の背のある木材もまぐさのような補強材として活かされています。
すすけて真っ黒。囲炉裏かカマド上の梁だったのでしょう。


丸太も製材しないでそのまま使われていたり。
今時の大工さんは、こんな木材の墨付け刻みはできません。


農家の納屋03


木材が繰り返し使われていたり、丸太をそのまま使っていたり、木造建築のひとつの理想を見るようです。

また、この納屋の解体にあたっても、鉄板と木材しか使われていないので、
それらを処分するにも引き取り手があり、産業廃棄物とは無縁。そのローインパクトさは気持ちがよい程です。
余計なモノを使っていないというのは、やはり善だなと思います。

新しく建てる家も、この納屋にあやかり、純度の高い素材と簡素な作りにしていかなくては。




農家の納屋07


すぐ傍らには小さな川が流れ、その土手の上に建っている納屋。


田植えがすんだ初々しい田んぼと羊蹄山。


田んぼと羊蹄山01


稲作農家なので当たり前なのかもしれませんが、
植えられた稲苗は、昨秋収穫された種モミを、春に発芽させて育てられた自家製苗です。


納屋と田んぼを拝見して、モノの使われ方、人の営み、を改めて考えさせられました。




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