コンクリート打ち放しの空間

私の家は1階が鉄筋コンクリート造り、2階が木造軸組造りで、高気密高断熱の仕様となっています。
全室、温水セントラルヒーティングで、冬は室温設定を17℃としてほぼ一定。
室温はどこも同じなのですが、コンクリート造の空間と木造の空間とでは感じ方に少し違いがあります。



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コンクリートは熱をたくさん貯め込むことができるので、
温めるのに時間がかかりますが、一度温まってしまうと、なかなか冷めにくいという特徴があります。

この特徴のよさを感じるのは、
冬に温水セントラルヒーティングで室内を温めている場合、
温水の流れを自動的に入り切りすることで室温を一定に保っているので、
温水の流れが切れている(止まっている)間があり、
その間、木造の空間は寒い感じがしますが、コンクリートの空間は寒く感じません。
これはコンクリートの冷めにくさに依るものです。



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夏はコンクリートの空間に直射日光を当てない(よしず、すだれなどを窓ガラスの外側に設置すると効果的)、
日中の熱気を触れさせない(夜間通気する)ように工夫すると、
30℃を超える暑い日でも、コンクリートの空間は日中でも21〜23℃と涼しく過ごせます。
コンクリートのすぐには温まらないという特徴が活かされるのです。



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ただ、気を付けなければならないのは、夏の外の空気とコンクリートの空間の温度差と湿度です。
高温で湿度が高い空気(例えば気温30℃、相対湿度70%の空気)が、
6℃以上低い温度のコンクリートに触れると、表面で結露してしまいますし、
結露しないとしても気温の低い空間の相対湿度が高くなって、カビの発生しやすい環境になってしまいます。

コンクリート空間の涼しさ保ち、カビ発生を予防するためには、
除湿機などを使って、コンクリート空間の相対湿度を下げておく必要があります。

湿っぽい涼しさよりも、乾いた涼しさのほうがより快適です。






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神長官守矢史料館(じんちょうかん もりや しりょうかん)

諏訪湖の南、長野県茅野市に「神長官守矢史料館」はあります。

守矢家に象徴される諏訪地方の土着信仰と、
その諏訪地方に生まれ育った建築家 藤森照信氏の表現した建築の土着性が、
うまく融合しているような気がして魅かれ、何度か訪れています。




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建物の周りは、おかめ笹に覆われていて丘陵地に立つ砦のような印象。
外壁に使われている板は、サワラのヘギ板(手割り板)。
「ヘギ、ヘグ」とは、薪割りの要領で斧などを使い、木の目にならって割り、板状にしていくことで、
板面の導管が途中で切れないので、水の吸い込みがより少なくなり、腐朽に強い板となります。




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屋根に葺かれているは、諏訪近くで産出する「鉄平石」(てっぺいせき)。
構造躯体はRC造ですが、壁には特殊調合した藁を混ぜた土を塗っているそうです。




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屋根から突き出している木は、やはり地元産のイチイ(オンコ)。






中は床が三和土(タタキ)で、壁は外壁と同じ土を塗り、
梁や建具框は手斧ハツリ(ちょうな はつり)して仕上げています。


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窓ガラスも手づくり。





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太々しく野暮ったい感じもしますが、何とも面白い建築なのです。





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