バックカントリースキーの醍醐味を2日間で味わう


2月中旬の厳冬期。クラブのバックカントリースキーツアー企画に2日間参加しました。

1日目は札幌近郊、定山渓の豊羽鉱山跡地から登る無意根山(むいねやま)。
その途中にある「千尺高地」(せんじゃくこうち)と名付けられた長い稜線を目指しました。
通常ならば標高差600メートル程を2時間半で登れるお手軽なコースのはずなのですが・・・



千尺高地28


無意根山スキー場跡地から登り始め。
この日は悪天の予報だったからか、私たちパーティー以外に入山者はいません。
前日までに新雪もかなり積もっているようで、いきなり60〜70センチ深さの膝高ラッセルです。
最初はこの状況に喜々としていましたが。


千尺高地26




千尺高地23


普段は達者な方々だけが先頭でラッセルをしているのですが、この日は事情が違います。
参加メンバー総掛かり。すぐに疲労してしまうので、頻繁にラッセル交代をしながら、ゆっくり前進。
雪の深さもありますが、湿雪で重いのが足腰にぐっときます。



千尺高地22


途中、晴れ間も出ました。こんな時は元気も出ます。
定山渓天狗山も綺麗に見えて、余裕のポーズ。
実際のところ、疲労するのは先頭でラッセルをする人だけで、後続者はそれほど疲れません。


千尺高地21




千尺高地25


行程の後半は勾配が急になってきて、さらに苦しいラッセルを強いられます。


垂涎の斜面を見つめながらの休憩。


千尺高地27




千尺高地24


登り始めてから4時間が経ち、ようやく目的地、千尺高地の広くて長い稜線に出ました。
標高1000メートルを超えている、寒風吹きさらしの極寒地。あまり長い時間歩いていられません。


稜線風下側に発達した雪庇を避けて、ノートラックの広い疎林斜面にドロップイン。
殿(しんがり)の私は、先に滑り降りたメンバー8人分のトラックのある中を。


千尺高地29


でも、この日の苦難はこれだけではありませんでした。
登りトレースの無いところを帰りのルートに選んでしまい、また延々ラッセルすることに。

出発地点に戻れたのは、登り始めてから6時間半後でした。




:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::



2日目は羊蹄山(ようていざん)の南側、真狩(まっかり)村の神社の沢、墓地の沢と呼ばれているコースへ。



羊蹄山28


真狩側の羊蹄山登山口にてポーズ。
参加メンバーは、アルペンスキーヤー4人、テレマーカー1人、スノーボーダー2人の7人で、
そのうち、前日のラッセル修行体験者は3人。昨日の疲労が残っているので体が重いです。


羊蹄山23


この日は先行グループが何組かいて、登りトレースがバッチリありました。
前日の膝高ラッセル4時間の登りの事を思うと楽なはずですが、トレース勾配が強めなので結構きつい。
グループによって慣れた勾配やペースというのがあるのです。




羊蹄山21


登り始めは雪が降っていました。
羊蹄山の樹林に降り注ぐ雪と霞む太陽。
静寂の雪の樹々の中を、黙々と登って行く人の列。


羊蹄山24


いつの間にかの晴れ間。
振り返ると、小さく昆布岳(こんぶだけ)。


羊蹄山26


こんな風に、ささやかな事に気持ちを一喜一憂させながら登る雪山は、やはり楽しいのです。




羊蹄山22


標高1000mを超えた辺りで、にわかに吹雪いてきて、ちょっとしたアクシデントもあり、
予定していた高さまで行かず滑り降りることに。


でもこれが幸い。
ノートラックで広々とした疎林斜面を、7人で思う存分にいただきました。
ドライで程よい深さのパウダースノー。最高の滑り心地です。


羊蹄山25


前日と比べると、本当に極楽な別天地。
いつも以上に狂喜乱舞で滑り降り、しかも、昼過ぎには車を留めた場所に戻って来ることができました。




羊蹄山27


帰り道に真狩小学校越しに撮った羊蹄山。
このとおり、今日は上半分がずっと雪雲に覆われていたので、よい決断でした。


終始ラッセルを強いられた、修行のようなバックカントリーツアー。
時短で登り滑り降りた、満足度の高いバックカントリーツアー。
雪山の厳しさと楽しさを凝縮したような2日間。

それほど離れていない場と時なのに、その振れ幅には驚く。
予想はすれど、行ってみないと分からない。行ったからには、そこにある雪をあるがまま受けとめる。
これがバックカントリースキーの醍醐味のひとつです。




北海道 札幌の建築家 設計事務所 hausgras
住宅設計 家と庭の設計デザイン 

hausgras ハウスグラス


hausgras デイリーブログ

札幌 円山の家から


hausgras もうひとりのスタッフブログ

YOHAKU BLOG


スポンサーサイト

Comment

Comment Form
公開設定

Trackback


→ この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)