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解体前の農家の納屋を見て


倶知安町の田園に新しい家を建てる計画が進んでいます。
その建設予定場所には現在、農家の納屋が建っていて、解体の準備がなされています。



農家の納屋01


この鉄板に赤いペンキが塗られた外壁、水色の板金屋根の、遠くからでもよく分かるシンプルな納屋。
広くて一面緑になる田園では、こんな建築がランドマークになります。放牧地の赤レンガ積みサイロのように。
納屋の中を覗かせてもらいました。


納屋の窓から羊蹄山01


南側に面した窓からは、正面に羊蹄山がよく見えます。この日は半分雲で隠れていましたが。
そしてその手前にはオーナーの田んぼが広がっています。
新しく建つ家は、この風景をそのまま室内での暮らしの中に。





農家の納屋02


納屋の小屋組みは質素なつくりながら美しくも感じました。
間伐材を利用したような小径木が登り材として掛かり、勾配屋根を支えています。
棟木には古材が使われていました。


1階の1尺角の大黒柱も古材。梁の大入れと枘穴、通し貫の穴などの跡があります。
おそらく、かつての住まいを解体した際に取っておいた木材です。


農家の納屋05




農家の納屋04


床梁だったと思われる1尺2寸の背のある木材もまぐさのような補強材として活かされています。
すすけて真っ黒。囲炉裏かカマド上の梁だったのでしょう。


丸太も製材しないでそのまま使われていたり。
今時の大工さんは、こんな木材の墨付け刻みはできません。


農家の納屋03


木材が繰り返し使われていたり、丸太をそのまま使っていたり、木造建築のひとつの理想を見るようです。

また、この納屋の解体にあたっても、鉄板と木材しか使われていないので、
それらを処分するにも引き取り手があり、産業廃棄物とは無縁。そのローインパクトさは気持ちがよい程です。
余計なモノを使っていないというのは、やはり善だなと思います。

新しく建てる家も、この納屋にあやかり、純度の高い素材と簡素な作りにしていかなくては。




農家の納屋07


すぐ傍らには小さな川が流れ、その土手の上に建っている納屋。


田植えがすんだ初々しい田んぼと羊蹄山。


田んぼと羊蹄山01


稲作農家なので当たり前なのかもしれませんが、
植えられた稲苗は、昨秋収穫された種モミを、春に発芽させて育てられた自家製苗です。


納屋と田んぼを拝見して、モノの使われ方、人の営み、を改めて考えさせられました。




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