天竜 杉 与作ツアー(木こり体験ツアー)

数年前、静岡県天竜で、造林された天竜杉の伐採体験ができる企画に参加したときの様子をお伝えします。

当時は榊原商店さん、森下木材店さんの共催だったと思いますが、
今は天竜TSドライシステム共同組合という組織となり、引き続き企画運営がされているようです。
70年生以上の天竜杉、新月伐採、葉枯らし、天然乾燥、木材履歴証明(トレーサビリティ)にこだわり、
木材の流れと、作る人と使う人お互いの顔が見える面白い試みをされています。



天竜の杉林は、日本の人工 三大美林の一つとされている美しい森林です。

日本の人工 三大美林は

天竜杉(てんりゅうすぎ)
吉野杉(よしのすぎ)
尾鷲檜(おわせひのき)

ちなみに
日本の天然 三大美林は

青森ヒバ(あおもりひば)
秋田杉(あきたすぎ)
木曽檜(きそひのき)



「尾根 マツ 谷 スギ 中 ヒノキ」

という木こりの言葉があるそうですが、
日本人に馴染みのある樹の棲み分けを示した言葉です。

尾根のような明るくて乾いた場所を好むのが松。
谷のような湿度、水気のある場所を好むのが杉。
中腹の穏やかな場所を好むのが檜。



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今回伐採される杉は、次の年に浜松市内で着工する家の柱や梁に使われるということで、
建主さんご家族も参加されていました。

この時(11月)に伐採された杉は数ヶ月間(3月くらいまで)、
この場所で「葉枯らし」させて含水率を落としてから製材所に運ばれます。

杉の葉を切らずに残して放置することで、自然に水分の蒸散が起こって、
材木として利用する際にいろんな作用から価値が上がるそうです。
水分蒸散を促進させる意味もあり、必ず梢のほうが斜面の上方になるよう倒します。



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伐採体験ツアーなので、今ではほとんど現場で使われない斧を使った倒木体験もさせてくれました。



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端正にも見える杉の皮。
かつては屋根の桧皮葺きにも使われた耐腐朽性がある天然素材です。



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チェーンソーを使って倒木体験。
よく切れる刃であっという間に倒してしまいますが、
けたたましい音が谷に鳴り響き、チップが飛び散り大変。



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樹齢100年くらいの大きな杉。
数ヶ月前に倒されて、葉枯らし中の状態です。



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私の靴が長さ30センチですから、この杉の大木は直径1.2メートルくらいあるでしょうか。





この後、杉の伐採現場を離れ、
別の山中にある製材所を見学しました。

桟木を挟んで製材した杉を積み上げ、時間をかけて自然乾燥させています。



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本州の杉、檜材は柱や梁として使う場合、木の芯が必ずあります。
これに背割りを入れて使うのが一般的な手法。北海道との大きな違いのひとつです。




天竜の杉。

何百年かに渡って、脈々と受け継がれてきた杉への試行錯誤と関わりの深さを感じました。
その価値をしっかり感じた方々が、この素材を敢えて選んでいます。




北海道札幌市の住宅設計 家と庭の設計デザイン
札幌市中央区円山西町 hausgras ハウスグラス



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数年前、静岡県天竜で、造林された天竜杉の伐採体験ができる企画に参加したときの様子をお伝えします。当時は榊原商店さん、森下木材店さんの共催だったと思いますが、今は天竜TSド
  • 2012/06/27 18:45
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