ニセコ サヒナ キャンプ場にて

まだ本州に暮らしていた頃、今から10年程前の10月の10日間、北海道を巡る旅をしました。
宿泊地は北海道内各地にあるキャンプ場です。
キャンプサイトにテントを張り、雨が降ろうが風が吹こうが寒かろうが、
一枚布の幕(テント)の中で寝る日々を過ごします。

最終日に立ち寄った「ニセコ サヒナ キャンプ場」では、
長旅の疲れからか、思わずバンガローに泊まることになりました。

ニセコ サヒナ キャンプ場は、キャンプサイトもありますが、
いくつかの木造バンガローと木造炊事棟のセンターハウスもあります。
そこで、久しぶりに触れた木づくりの空間に、改めて深い安心感と温もりを覚えました。



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このバンガローは角材を積み上げたログハウス。中は4畳半くらいの広さで、切り妻屋根。
前面に3メートル四方のウッドデッキとテーブルセットがしつらえてあるので、
食事はここで気持ちよくとり、夜寒くなってきてから中で眠る。



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木の天井と壁にしっかりと囲まれ、木の床に温かさと乾いたよさを感じる。
そして、小さい窓ガラスにはいつも明るさと風景がある。
ほんの1日足らずの滞在でしたが、
普段の生活をしていてからここを体験したのではきっと得られない、
原初的な安心感と満足感に満たされました。

最小限のことしか無いからこそ分かる、家の醍醐味なのだと。





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場内を巡ると、石と草木と木の家、
それに火の存在が織りなす素朴で感じのよい風景がいくつもあり、
この場を作り上げた方の暮らしやモノを見つめる思いが伝わってきます。



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キャンプ場の中心には、炊事食事ができる木造のセンターハウスがあります。
この空間にピッタリの鋳鉄製クッキングストーブは、
火が欲しいと思う時にいつも焚かれていてるのが嬉しい。
壁に掛けられているオイルランプを改造した豆電灯の灯火も、
ほのかな温かさを添えています。




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この大らかな張り方の床板も、傷だらけで古びていますが、
長年磨かれた深みのある色艶で得難い風合いを醸し出しています。



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日々の暮らしで薄れてしまう、大切な何かを思い出させてくれるような場所です。

ニセコ サヒナ キャンプ場




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